株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
FXで安定した利益を得るには知識と経験のほか、ある程度時間が必要です。
では、知識や経験あるいは時間がない初心者は、安定した利益を得られないのでしょうか?
そのような人でも安定した利益を出す手段としてトライオートというものがあります。
そこで今回は、FXの初心者もトライオートで勝てるかどうか、トライオートの特徴を徹底解説します。
Contents
FXのトライオートとは
FXのトライオートとは、上場企業のインヴァスト証券が提供している自動売買システムのことです。
FXでは、上昇もしくは下落のどちらか一方に相場が偏るトレンド相場と、一定の範囲内で上下を繰り返すレンジ相場の2種類があります。
約7割がレンジ相場と言われているため、うまく下で購入して上で売却する、上で売却して下で買い戻すことを繰り返せば安定した利益を得ることが可能です。
トライオートは、このレンジ相場に対応している自動売買システムで、あらかじめ設定しておくだけで機械的に取引を行ってくれます。
スキャルピングやデイトレードなどの1日に数回の取引を行う取引手法では、ある程度の時間的拘束が生じます。
トライオートは寝ている間も自動で取引を行ってくれるため、効率良く利益を得られるシステムと言えるでしょう。
トライオートのメリット
トライオートがFXのレンジ相場に対応した自動売買システムであることは分かりましたが、どのようなメリットがあるのでしょうか?
トライオートのメリットは以下の4つです。
- スプレッドが狭い
- 自動売買セレクトを活用できる
- カスタマイズできる
- スマホアプリにも対応している
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
スプレッドが狭い
メリットの1つ目は、スプレッドが狭いことです。
スプレッドとは、実際に取引されている価格との乖離のことです。
この乖離は各FX業者でそれぞれ異なっており、手数料としての性質があります。
そのため、「手数料無料」とアピールしているFX業者でも、スプレッドの乖離があれば手数料が発生していることになります。
トライオートのスプレッドは、業界の中でも比較的狭く設定されているため、その分利益が出しやすいことが特徴です。
ポイント
レンジ相場に合わせて細かく取引を繰り返すトライオートの仕組みを考えると、大きくコスト削減につなげると言えるでしょう。
自動売買セレクトを活用できる
メリットの2つ目は、自動売買セレクトを活用できることです。
自動売買セレクトは、必要証拠金(推奨証拠金)や過去の成績を、既に設定されている自動売買のロジックを選択することで視覚的に分かりやすくシミュレーションを行ってくれます。
自動売買のロジックは、コアレンジャーとスワッパーの2種類があります。
コアレンジャーとは、過去の値動きに基づいてコアレンジでは細かく売買、サブレンジではコアレンジから外れた時の根戻りに合わせて大きな利益を狙ったプログラムです。
スワッパーとは、得られるスワップポイントが大きい通貨を対象としていて、右肩下がりのトレンドの中で短期的な反発を狙った買いポジションのみのプログラムです。
高値掴みになった場合でもスワップポイントが得られるため、リスクを抑えられます。
ポイント
自動売買のロジックが既に準備されているため、知識や経験が少ない初心者でも安心してトライオートを試せるでしょう。
カスタマイズできる
3つ目のメリットは、カスタマイズできることです。
自動売買のロジックを選択することで誰でも手軽に自動売買を行える一方、得られる利益やリスク軽減にある程度限界が生じる可能性があります。
しかし、この自動売買セレクトはカスタマイズすることが可能です。
カスマイズするにはある程度知識が必要ですが、カスタマイズすることでより利益を得られる、もしくはリスクを軽減できる自動売買のプログラムを作り上げられるでしょう。
スマホアプリにも対応している
4つ目のメリットは、スマホアプリにも対応していることです。
トライオートのシステムがパソコンにしか対応していない場合には、外出先などで急な為替変動が生じて、システムをカスタマイズしたいと思ってもすぐに対応できません。
しかし、トライオートはスマホアプリにも対応しているため、外出先などで手元にパソコンがない環境でも安心して自動売買に取り組めるでしょう。
トライオートのデメリット
トライオートは、「スプレッドが狭い」「スマホアプリにも対応している」などのメリットがありましたが、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
トライオートのデメリットは以下の3つです。
- 含み損を抱える可能性がある
- マイナスのスワップを抱える可能性がある
- 多くの資金が必要になる
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
含み損を抱える可能性がある
デメリットの1つ目は、含み損を抱える可能性があることです。
例えば、コアレンジャーはレンジ間での取引には対応していますが、レンジから逸脱した状態になるとポジションは決済できずに持ち越すことになる為、含み損になります。
また、スワッパーは一時的な反発を狙って右肩下がりのトレンドの中で買いポジションを持ちますが、反発しなかった場合は含み損が増え続けることになります。
自動売買で手軽にFXの取引を行えるのが魅力ですが、状況次第では含み損がどんどん膨らんでいく可能性があるので注意しましょう。
マイナスのスワップを抱える可能性がある
2つ目のデメリットは、マイナスのスワップを抱える可能性があることです。
スワッパーはスワップが大きい通貨の買いポジションのみなので、マイナスのスワップを抱えることはありません。
しかし、コアレンジャーは買いポジションだけでなく売りポジションでも取引を行うため、決済できずに持ち越した場合にはマイナスのスワップを抱えることになります。
安定した為替変動が期待できる主要通貨の米ドルも、政策金利の引き上げでスワップが高くなっています。
マイナスのスワップポイントが重なると、取引に必要な保証金が徐々に減少してくるので注意しましょう。
多くの資金が必要になる
3つ目のデメリットは、多くの資金が必要になることです。
自分自身で取引を行う場合には保有量を調整しながら取引できますが、トライオートの場合には設定次第では多くの売買ポジションを保有することになります。
相場の状況次第では、多くの含み損を抱えながら取引を進めることにもなるため、含み損でロスカットになってしまわないようにある程度の証拠金を準備しておく必要があります。
マイナスのスワップで保証金が減っていないかも適宜確認する必要があるでしょう。
まとめ
FXに興味がある人の中には、安定した利益を得るためには知識や経験、ある程度の時間が必要になるのでFXを諦めている人もいると思います。
しかし、そのような人でも安定して利益を出せる方法として登場するのがトライオートです。
トライオートは、FXの初心者でも初期設定さえすれば誰でも手軽に自動売買を行えるため、初心者におすすめの取引方法と言えます。
しかし、トライオートには含み損を抱える、またはマイナスのスワップポイントが発生する可能性があるので注意が必要です。
似たような自動売買を手掛けている無料のシステムなどがインターネット上にありますが、詐欺まがいのものもあります。
トライオートを開発しているのは上場企業のインヴァスト証券であるため、デメリットを伴うものの安心して導入できると言えるでしょう。