株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
FXをこれから始める初心者の中には、「早く勝つための方法を身に付けて取引を始めたい」とお考えの人も多いでしょう。
しかし、取引を時始める前に、まずはFXの用語をしっかりと覚える必要があります。
「用語なんて簡単でしょ?」と思っていても、FXは専門用語が多いため、覚えるだけでもかなりの時間を要します。
そこで今回は、FX初心者が取引を始めるまでに覚えておくべき用語を10個ご紹介します。
Contents
FXは専門用語が多い
FXをこれから始める初心者の中には、FXに関する知識を身に付けるために、ネットなどで一生懸命調べたという人もいるのではないでしょうか?
しかし、ネットで調べても分からない言葉が多すぎて諦めてしまった人も多いはずです。
例えば、FXとは何かと聞かれてもすぐに答えられない人も多いでしょう。
FXとは、外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)のことで、国の発行する通貨と通貨を取引して利益を得る資産運用の1つです。
FXはこのような専門用語が多いため、取引を始める前にまずはFXの用語をしっかりと覚えることが重要と言えるでしょう。
FX初心者が覚えておくべき用語10選
FXでは様々な用語が登場します。
その用語が必要になってからでも十分に間に合うものもありますが、中には覚えておかないと全く取引できない用語もあるのでしっかりと覚えておく必要があります。
FX初心者が覚えておくべき用語は以下の10個です。
- 証拠金取引
- スプレッド
- スワップポイント
- pips
- レバレッジ
- ファンダメンタルズ・テクニカル
- ロング・ショート
- トレンド
- 順張り・逆張り
- ロスカット
それぞれの用語について見ていきましょう。
証拠金取引
証拠金取引とは、証拠金を担保にして国の発行する通貨の売買をする資産運用のことです。
株式投資では取引で実際に株式を取得しますが、FXでは取引で実際に為替を取得するわけではありません。
つまり、株式投資では取引で取得した株式を売却する買いからの取引しかできませんが、FXでは買いからだけでなく売りからも取引できるのです。
上昇局面だけでなく下落局面でも利益を出せるのが大きな特徴です。
スプレッド
スプレッドとは、買値の為替レートと売値の為替レートです。
例えば、実際の為替レートが1通貨110.50に対して売値の為替レートが110.45、買値の為替レートが110.55の場合は、スプレッドが買いと売りに0.05ずつ(5銭ずつ)設定されています。
スプレッドはFX業者の手数料のようなものです。
各FX業者や通貨によってスプレッドが異なるため、確認してから取引しましょう。
スワップポイント
スワップポイントとは、通貨と通貨の取引をする際の金利差です。
例えば、日本はマイナス金利政策で低金利状態が続いていますが、アメリカでは利上げが実施されたため、米ドルの金利の方が日本円の金利よりも高い状態です。
日本円と米ドルの買いポジションを保有すると金利差がプラスになるため、毎日金利差の利息が得られます。
一方、売りポジションを保有すると金利差がマイナスになるため、毎日金利差分の利息を支払うことになるので注意が必要です。
pips
pipsとは、FXで取引できる最小単位です。
日常的に使用するのは「円」ですが、FXはその下の「銭」までの取引をします。
最小単位である1銭が1pipsとなるため、1円は100pipsです。
例えば、1米ドル110.00円の時に買いポジションを所有して、110.50円になった場合には「50pips勝った」、111.00円になった場合には「100pips勝った」ということになります。
レバレッジ
レバレッジとは、自己資金以上に取引できるFXの仕組みのことです。
例えば、1万通貨が取引の最小単位であるFX業者で取引する場合には、1米ドル110円の状況では110万円が必要になります。
しかし、レバレッジを25倍にすれば25分の1の資金で済むため、44,000円で取引することが可能です。
レバレッジの倍率を上げるということは、損失も大きくなるので注意が必要です。
例えば、110円の米ドルを1万通貨保有していて価格が105円になったとすると5万円の損失です。
自己資金以上の損失が生じる可能性があるので注意しましょう。
ファンダメンタルズ・テクニカル
ファンダメンタルズとは、為替変動に影響を与える要因の1つで、通貨を発行している国の経済状態などです。
テクニカルも為替変動に影響を与える要因の1つで、過去のチャートの値動きから投資判断をすることです。
テクニカルは短期的な為替変動に影響を与え、ファンダメンタルズは長期的な為替変動に影響を与えると言われています。
しかし、要人発言などのファンダメンタルズがネガティブサプライズだと、短期的な為替変動にも影響を与えます。
そのため、ファンダメンタルズとテクニカルのどちらかではなく、両方を意識しながら変動を予想することが重要です。
ロング・ショート
ロングとは、買いポジションで取引に参加することです。
ショートとは、売りポジションで取引に参加することです。
FXの世界では「買い」「売り」のことをこのように表現しますが、これには以下のような理由があります。
FXの為替変動は、上昇する際は時間がかかるものの下落する際はあっという間です。
この特徴から、買いで参加すると決済するまで時間がかかるので「ロング」、売りで参加すると決済するまですぐであるので「ショート」と呼ばれています。
トレンド
トレンドとは、為替変動がどちらか一方に偏っている状態です。
例えば、チャートが右肩に上がり続ける場合には「上昇トレンド」、右肩に下がり続ける場合には「下降トレンド」と呼びます。
トレンドが現れるのは、為替変動の中でも3割程度です。
残りの7割はレンジと呼ばれる上下を繰り返す為替変動になるため、トレンドの流れにうまく乗ることが安定した利益につながるでしょう。
順張り・逆張り
順張りとは、上昇トレンドの時に「買い」、下降トレンドの時に「売り」といったように、トレンドに合わせた取引をすることです。
逆張りとは、上昇トレンドの時に「売り」、下降トレンドの時に「買い」といったように、トレンドと反対の取引をすることです。
相場の流れに沿って取引する順張りの方が安定した利益を期待できます。
しかし、トレンド転換に合わせて逆張りすれば、次のトレンドの最初から参加できるのでより大きな利益を期待できます。
逆張りする際には、トレンド転換のタイミングをしっかり捉えることが重要です。
トレンドがそのまま続くと、損失が増え続けることになるので注意しましょう。
ロスカット
ロスカットとは、損失が拡大しないように強制決済することです。
例えば、ロスカット率が50%のFX業者で取引したとします。
レバレッジ25倍で1ドル110円の米ドルを1万通貨取引した場合には証拠金として4万4,000円が必要です。
1ドルの価格が107円だと3万円のマイナスとなり、4万4,000円から3万円を差し引くと1万4,000円になります。
「1万4,000円÷4万4,000円×100=32%」とロスカット率の100%を下回っているので強制決済されます。
1ドルの価格が108円を下回ると強制決済の可能性が高くなるため、ロスカット率を下回らないように対策を練りましょう。
まとめ
FXには専門用語が多いため、投資経験のない初心者がFXを始める場合には、まずはFXの用語の知識を身に付けることが重要です。
上記10個の用語を身に付ければ、ご自身でFXについて調べても理解しやすくなります。
ただ、この10個はあくまでも基本的な用語です。
FXには、これ以外にも多くの用語があるため、上記以外にも自分が必要な用語をどんどん調べていくようにしましょう。