株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
FXをこれから始めようと思っている方やまだ初めて間もない方にとって、まずは自分に合ったトレードスタイルを見極めることが非常に重要です。
しかし、自分のスタイルを見つけるためには、そもそもどんなトレードスタイルがあるのか、それぞれの特徴やメリット、デメリットを知っておく必要があります。
今回は、FXにおいて代表的な5つのトレードスタイルを解説いたします。
Contents
FXのトレードスタイルとは?
トレードスタイルを一言でいうと、「取引のやり方」です。
昼間は仕事があるから夜のスキマ時間でトレードして稼ぎたいという方もいれば、1日ガッツリ取引に費やして稼いでいきたい方など、人それぞれ状況も異なります。
取引のやり方を決めるということは、どのようにしてFXで利益を上げていくのか決めるということです。
FXでは、ポジションを持ってから決済するまでどのくらいの時間をかけるかによって、次の4つのトレードスタイルに分類できます。
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- 長期トレード
また、上記4つは自分で取引を行いますが、機械が取引を行う方法で
- システムトレード
というものもあります。
トレードスタイルを決めることで、覚えておくべきFXの知識も明確になります。
「FXを始める第一歩」と捉えて自分に合ったトレードスタイルを考えていきましょう。
自分に合ったものはどれ?5つのトレードスタイルの特徴とは
では早速、それぞれのトレードスタイルの特徴を詳しく見ていきましょう。
ポジションを持っている時間が短い順に説明していきます。
スキャルピング
スキャルピングとは、数十秒から数分での売買を繰り返し、小さな利益をいくつも積み重ねていくトレードスタイルです。
ポジションを持っている時間が長くても数分と非常に短いため、ミスをしてしまってもすぐに損切りすれば大きな損失に繋がらないという点がメリットです。
しかし、スキャルピングはFX初心者にはあまりおすすめできません。
なぜなら、一瞬の相場の値動きを予測して売買を繰り返していくため、かなりの集中力が求められます。
ちょっと目を離した隙に利益が得られるチャンスを逃してしまうということも考えられますので、取引中は常にチャートを見続けなければなりません。
また、チャートの動きを瞬時に判断するには、FXの豊富な経験と知識も必要です。
そのため、スキャルピングは集中してトレードに取り組める環境が整っている方に向いているトレードスタイルになります。
さらに気をつけなければならないのが、取引するたびにスプレッドがかかるという点です。
スキャルピングは取引回数が多くなるため、スプレッドが狭いFX業者を選ぶようにしましょう。
小さな利益を積み重ねていくトレードスタイルなので、スプレッドが高くて結果的にまったく利益が出ていなかったとなってしまっては元も子もありませんからね。
デイトレード
FXをやったことがない方でも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
結論から言うと、デイトレードが一番初心者におすすめのトレードスタイルです。
デイトレードとは、ポジションを持ってから数十分から数時間で決済するトレードスタイルで、次の日にポジションを持ち越すことはなく、名前のとおりその日のうちに売買を終わらせます。
そのため、朝の通勤時間やお昼休み、仕事から帰宅した後など、限られた時間しかトレードに費やせる時間がない方でも相場の動きを予測し売買することが可能です。
また、1日でトレードを完結させるため、「寝てる間に相場が変動して大損してしまった」などといった、リスクを抱える心配もありません。
そして、毎日ゼロから取引を始められるため、前日の取引状況を引きずらずに済みます。
デイトレードで利益を上げるにはトレンドを予測しトレンドの流れに乗ることが重要ですので、繰り返し取引をすることで短期的なトレンドを読む力が養われます。
売買回数も多くなるため、初心者であってもFXの経験を多く積めるという点も大きなメリットです。
スイングトレード
スイングトレードとは、1つの大きな値動きを狙い、数日から数週間ポジションを持ち続け売買を行うトレードスタイルです。
ただ単に数週間ポジションを保有し続けるのではなく、トレンドの始まりから終わりまでの波を狙って行う取引のことです。
つまり、大きな利益を得るためには、どこのタイミングでポジションを保有するかが最大のポイントになります。
結果的に利益が出ていれば良いので、1日に何度もチャートをチェックする必要がなく、そういった意味ではデイトレード同様、普段は仕事をしているサラリーマンに向いているトレードスタイルです。
トレンドを狙って取引を行いますので、マイナー通貨よりもトレンドが発生しやすいユーロ/米ドルなどのメジャー通貨ペアがおすすめです。
長期トレード
数か月から数年の間ポジションを持ち続けるトレードスタイルを長期トレードといいます。
ポジションを保有している期間が長いため、ポジショントレードとも呼ばれます。
一度ポジションを持ったら長い間そのままにしておくので、短期の変動は特に気にする必要がありませんが、テクニカル分析に加えて、各国の金融政策の流れや経済状況を読むファンダメンタルズ分析も重要になります。
また、長期トレードの場合、為替差益だけでなく、スワップポイントで利益を出すことも可能です。
長期トレードを行うのであれば、スワップポイントの高いFX業者を選ぶのも良いでしょう。
相場の急落に備えて逆指値注文(ストップロス)を必ず入れておくことも忘れずに。
システムトレード
システムトレードとは、自動売買プログラムを使ったトレードスタイルです。
決められたプログラム通りに自動で売買を行ってくれるため、どうしてもFXをやる時間が取れないという方に向いています。
また、「もう少し待てば利益が膨らむかも」「どんどん下落してるけど、上がるかもしれないから損切りできない」など、感情に左右されずルールに沿って売買が行われるため、人的ミスがありません。
ただし、どの自動売買プログラムを利用するのかは自分自身で選ぶ必要があります。
ツールの特徴はもちろんのこと、ツールの購入費や利用手数料、利用予定のFX業者がシステムトレードに対応しているかどうかの確認は事前に必ずチェックしておきましょう。
まとめ
5つのトレードスタイルを紹介しましたが、特徴を理解したとしても今すぐ自分に合ったトレードスタイルを決めることは難しいでしょう。
人それぞれ、このスタイルがやりやすいと感じるものは異なりますので、まずはデモトレードで全てのトレードスタイルを試してみてください。
繰り返しデモトレードを行いトレードの感覚を身につけ、ご自身の生活状況や性格に合ったトレードスタイルを選ぶことが大切です。