株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
国内には様々なFX業者がありますが、独自のトレーディングツールを提供している業者もあれば、MT4というトレーディングツールを提供している業者もあります。
MT4は世界中のトレーダーが利用しているトレーディングツールですが、MT4とはどんなものでどの国内FX業者で利用できるのでしょうか?
そこで今回は、MT4とはどんなものなのか、またMT4を使える国内FX業者5社を厳選して、それぞれの特徴について解説します。
Contents
MT4を利用できる国内FX業者は限られている
国内にはDMMやGMO、SBI、楽天など、数多くのFX業者があります。
それぞれのFX業者が独自のトレーディングツールなどを開発しており、FXトレーダーは自分にあったツールを提供しているFX業者の口座を開設して取引を始めます。
国内FX業者の中には、独自のトレーディングツールではなく、MT4というトレーディングツールを提供している業者もあります。
しかし、MT4を提供しているのは国内FX業者ではないため、MT4というトレーディングツールを使って取引したい場合には、あらかじめどの国内FX業者がMT4を提供しているのか確認しておくことが重要です。
MT4とは
そもそもMT4はどんなトレーディングツールなのでしょうか?
MT4とは、メタトレーダー4(Meta Trader4)の略で、ロシアのMetaQuotes社が開発したFXのトレーディングツールです。
無料で利用できるだけでなく、高性能であることから世界中のFXトレーダーに利用されています。
MT4では、リアルタイムチャートの表示だけでなく、各種標準のテクニカル分析が可能です。
また、プログラミングすれば独自のテクニカル指標を作成できる、自動売買ができるなど応用力の高いトレーディングツールと言えます。
「使いこなすにはプログラミングが必要なのか」と、MT4の利用を諦めかけた人もいるかもしれませんが、プログラミングができない人でも十分活用することが可能です。
例えば、EAというプロトレーダーやFX業者などが作成した自動売買に必要なプログラムを導入するという方法もあります。
プロトレーダーが作成しているEAは有料であるものが多いですが、FX業者が作成しているEAは口座開設とともに無料で使えるものが多いです。
そのため、MT4を提供している国内FX業者の口座を開設する際は、どのようなEAがあるのかを確認することも重要と言えるでしょう。
MT4を利用できる国内FX業者5選
MT4を使ったFXの取引をする場合には、MT4を提供している国内FX業者の口座を開設する必要があります。
しかし、全ての国内FX業者がMT4を提供しているわけではなく、一部の国内FX業者しかMT4を提供していないため、事前にどのFX業者がMT4を提供しているか確認することが重要です。
また、MT4を提供している国内FX業者であればどのFX業者で口座を開設してもいいというわけではありません。
FX業者によってスプレッドなどに違いがあるため、それらの違いを把握しておく必要があります。
MT4を利用できるおすすめの国内FX業者は以下の5社です。
- OANDA Japan
- EZインベスト証券
- FXTF
- 外貨ファイネスト
- 楽天証券
それぞれの国内FX業者の特徴について詳しく見ていきましょう。
OANDA Japan
1つ目の国内FX業者はOANDA Japanです。
OANDA Japanとは、1995年から外国為替レート情報の提供を開始しており、2001年からFX事業に進出した老舗のFX業者です。
海外FXの日本法人で、世界9ヶ国にオフィスを構えています。
海外に本店があるFX業者ですが、しっかりと日本の金融庁に登録されているFX業者で、日本語サポートに対応しているのでFX初心者でも安心です。
また、取引単位10,000通貨、初回入金額10万円以上、24種類の通貨ペア取引可能という特徴があります。
スプレッドは変動制ですが、米ドル円で0.4~0.5銭と比較的狭い水準になっているなど、取引しやすい環境が整っています。
MT4のチャートにOANDAを利用している顧客が保有する未執行注文や、未決済ポジションを表示できるインジケーター、自動でチャートパターンを検出できるインジケーターも利用できるのが魅力と言えるでしょう。
EZインベスト証券
2つ目の国内FX業者はEZインベスト証券です。
EZインベスト証券とは、外資系のFX業者です。
幅広く金融商品を扱っているアメリカ企業である「EZTD Inc.」のグループ企業です。
海外に本店があるFX業者ですが、しっかりと日本の金融庁に登録されているFX業者で、日本語サポートに対応しているのでFX初心者も安心です。
取引単位1,000通貨、初回入金額なし、26種類の通貨ペア取引可能という特徴があります。
スプレッドは固定制ですが、米ドル円で0.8銭と他のFX業者と比較すると設定が高いので注意が必要です。
また、1,000通貨と小さい単位で取引できるものの、さらにスプレッドが1pips上乗せされることも覚えておく必要があります。
しかし、FXだけでなくJapan225、DJ30、SPX500mなどの有名なCFD銘柄の主要指数10種もMT4で取引できるという魅力があります。
FX以外の取引を予定している人には使いやすいFX業者と言えるでしょう。
FXTF
3つ目の国内FX業者はFXTFです。
FXTFとは、FXトレード・フィナンシャルのことですが、シンガポールを拠点とするFXTF HOLDINGS PTE LTDという会社の子会社です。
2019年4月1日に親会社がゴールデンウェイという香港系の金融グループに変更になりました。
海外に本店があるFX業者ですが、しっかりと日本の金融庁に登録されているFX業者で、日本語サポートに対応しているのでFX初心者も安心です。
取引単位1,000通貨、初回入金額10万円以上、29種類の通貨ペア取引可能となっており、スプレッドは固定制ですが、米ドル円で0.3銭と他のFX業者と比較すると設定が低いのが魅力です。
しかし、1度の注文が20万通貨を超える場合は、10,000通貨コースに変更する必要があり、そうなると米ドル円で0.8銭とスプレッドが高くなるので注意が必要です。
「スキャルピング禁止」というデメリットがありますが、少額で取引を予定している人やMacでMT4を利用したいという人に向いているFX業者と言えるでしょう。
外為ファイネスト
4つめの国内FX業者は外為ファイネストです。
外為ファイネストとは、香港やロンドン、シドニー、オークランド、ドバイなどで金融事業を展開している海外に本店があるFX業者です。
しかし、しっかり日本の金融庁に登録されているFX業者で、日本語サポートに対応しているのでFX初心者でも安心です。
取引単位1,000通貨、初回入金額なし、30種類の通貨ペア取引可能となっているのが特徴です。
スプレッドは変動制で、米ドル円で0.4~0.9銭となっていますが、早朝でも他社がスプレッドを大幅に拡大する中で大きくスプレッドを拡大しないのが魅力です。
発注から約定まで人の手を介さない自動取引で高い約定スピードを実現、1回の注文で1,000万通貨まで注文できるといった魅力もあるため、大口の取引をする人にも使いやすいFX業者と言えるでしょう。
楽天証券
5つめの国内FX業者は楽天証券です。
上記4つのFX業者は、海外に本店があるFX業者の日本法人というポジションでしたが、楽天証券は日本発祥の証券会社です。
楽天は、ネットショッピングの楽天市場や楽天銀行、楽天証券(株式・FX)などを幅広く手掛けています。
他のFX業者にはない、日本発祥という安心感があります。
取引単位1,000通貨、初回入金額なし、20種類の通貨ペア取引可能となっているのが特徴です。
スプレッドは固定制で、米ドル円で0.5銭となっていますが、スプレッドに関してはあまり良い評判がありません。
国内の大手ネット証券会社の中でMT4を提供している数少ないFX業者ですが、通貨ペアの数が少ないことなども考慮すると、総合的に考えて楽天証券に口座を開設するメリットが多い人に適していると言えるでしょう。
まとめ
MT4は、様々な分析ができる、独自のテクニカルを作成できる、EAによる自動売買ができるなどの魅力があるため、「MT4を使いたい」というトレーダーも多いことでしょう。
しかし、国内FX業者でMT4を提供しているところは限られています。
MT4を使った取引を希望している場合は、事前にどの国内FX業者がMT4を提供しているか調べるだけでなく、業者ごとにメリットとデメリットが異なるため、それぞれの特徴をよく調べてから口座を開設しましょう。