株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
FXは、土日を除いて24時間取引できるほか、レバレッジを効かせることによって少額から取引できるため、バイトで貯めたお金で挑戦してみたいと考えている人も多いと思います。
車の免許は18歳以上、お酒やたばこは20歳以上といったように、それぞれに年齢制限が設けられていますが、FXも年齢制限が設けられているのでしょうか?
そこで今回は、FXは何歳から始められるのか、年齢制限について分かりやすく解説します。
Contents
FXは何歳から始められるのか?
パチンコやスロット、車の免許取得は18歳以上、お酒やたばこは20歳以上などのように、年齢制限が設けられているものもあります。
FXをこれから始めようとしている人の中には、「FXもお金に関することなので、パチンコやスロットと同様に18歳から取引を始められるのでは?」と考えている人も多いのではないでしょうか?
FXは何歳から始められるという基準がFX業者ごとに異なります。
基本的には18歳以上か20歳以上です。
20歳以上のFX業者が多いため、18歳以上の未成年の人がFXを始めるには基準を満たしているFX業者で口座を開設する必要があります。
FXと同じお金に関するものに株式投資がありますが、株式投資には年齢制限が設けられていません。
年齢制限が設けられているということは、それだけリスクが高いことを意味しているため、リスク管理の徹底が求められます。
FXには下限が設けられていることは分かりましたが、上限は設けられているのでしょうか?
上限も設けられている?
FXは何歳からという上限がFX業者ごとに設けられていますが、上限も設けられています。
上限もFX業者ごとに設けられており、75歳未満や80歳未満など様々です。
しかし、あくまでも75歳未満や80歳未満というのは口座開設時の年齢制限です。
口座を一度開設した後は年齢を気にせずに取引できます。
とは言っても、加齢とともに瞬時な判断、エントリー、決済できなくなる可能性があります。
限界を感じた時は、口座開設時の年齢制限に達していない場合でも、自分で引退を決意する必要があるでしょう。
未成年が口座を開設する際に必要なもの
18歳以上が口座を開設できるFX業者と20歳以上が口座を開設できるFX業者では、口座を開設する際の手続きに多少の違いがあります。
基本的に口座を開設する際には、本人確認の資料として以下の2つの書類が必要です。
- マイナンバー
- 顔写真付きの本人確認書類
顔写真付きの本人確認資料とは、運転免許証やパスポートなどです。
未成年者の場合には、運転免許証やパスポートを持っていない可能性もあります。
そのような場合には、住民票と健康保険証のコピーなどで代用しますが、FX業者によって異なるので事前に確認することをおすすめします。
未成年者の場合は、これらの書類に加えて親権者の同意書一式が必要です。
親権者の同意書一式とはどのようなものなのか見ていきましょう。
親権者の同意書一式
親権者の同意書一式とは、主に以下の3つの書類を指します。
- 法定代理人であることを証明する書類
- 法定代理人の本人確認書類
- 未成年者の取引に関する同意書
法定代理人であることを証明する書類とは、戸籍謄本です。
役所に行くことで取得できます。
法定代理人の本人確認書類とは、本人が申し込みを行う際の本人確認書類と同様、免許証やパスポートなどです。
最後に未成年者の取引に関する同意書とは、未成年者がFXを始めることに対する許可証のことです。
法定代理人のサインと印鑑が必要になります。
しかし、既婚の場合には条件が異なります。
既婚婚姻証明書類を提出すれば、成人と同様の扱いになるのが一般的です。
必要な書類がFX業者ごとに異なる可能性もあるため、まずはFX業者のサイトを確認してみましょう。
若いうちからFXを始めるメリット
FX業者によっては、未成年である18歳から取引を始めることができますが、若いうちからFXを始めることに何かメリットはあるのでしょうか?
若いうちからFXを始めるメリットとして以下の4つが挙げられます。
- 経済に関する知識が身に付く
- リスク管理に関する知識が身に付く
- 資産運用に関する知識が身に付く
- チャンスを活かしやすい
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
経済に関する知識が身に付く
FXでは、国が発行する通貨を売買することによって差益を得ます。
現在の為替が上がるか下がるかを予想しますが、予想する際は通貨がなぜ変動するのか理解する必要があります。
為替変動に影響を与える要因は、トレーダーたちの取引、企業の決済資金の調達(実需)、機関投資家による仕掛け、経済情勢などです。
発行している国の景気が良いとその通貨が買われる一方、景気が悪いと売られます。
また、テロや戦争などの地政学的リスクが高まると、先進国の通貨が買われやすいという特徴も。
このように、FXを始めることで、世界経済に対する知識が身に付くようになるため、将来就職する際にも役立つと言えるでしょう。
リスク管理に関する知識が身に付く
FXはただ単に売買を繰り返し行えばいいというものではありません。
予想が外れた場合は、損切りを行わないと損失がどんどん膨らむため、どこかでマイナスの線引きを行う必要があります。
また、2019年の年初に生じたフラッシュクラッシュのように、市場の取引が少ない時間を狙った仕掛け売りが生じる可能性もあります。
このようにFXで安定した利益を得るためには、損失を最小限に抑えながら万が一の事態に備えることが重要です。
取引を繰り返しているうちに、自然とリスク管理に関する知識が身に付くため、将来物事を考える際の役に立つと言えるでしょう。
資産運用に関する知識が身に付く
結婚や出産、子供の進学、住宅の購入など、ライフイベントにはある程度の支出が生じます。
また、老後の生活費も計画的に貯めていく必要があります。
これらのイベントに対して必要な資金は、会社から受け取る給料だけでは補いきれません。
そのため、少しでも資産を増やすために、どこかで必ず資産運用を行う必要があります。
若いうちからFXを始めていれば、資産運用に関する知識が身に付きます。
FXのメリットやデメリットが分かり、自分と相性が悪いと感じた場合は、他の資産運用を試すきっかけにもなるでしょう。
チャンスを活かしやすい
2019年11月の米ドルの価格は、1ドル109円台となっていますが、ずっと100円台を推移しているわけではありません。
2008年リーマンショックが生じた時には80円台、2011年東日本大震災の時には70円台でした。
仮に2011円にドル円の買いポジションを保有して現在まで持ち越していれば、為替差益とスワップポイントの両方を得ることができます。
1ドルの価格が70円台まで下がるのは、アメリカの景気低迷といった要因がない限りまずあり得ません。
仮想通貨が2017年に急騰したのと同様、チャンスは急に訪れます。
そのチャンスを逃すと大きな利益を逃してしまうことに。
若いうちからFXを始めれば、急なチャンスが訪れても活かしやすいと言えるでしょう。
まとめ
FXが何歳から始められるか気になっている人も多いと思いますが、FXを始められる年齢はFX業者によって統一されているわけではありません。
FX業者ごとに18歳以上または20歳以上と異なっているため、何歳から取引を始められるFX業者なのかを事前に確認しておく必要があります。
18歳以上でも取引できるFX業者では未成年でも問題なく取引できますが、親権者の同意が必須です。
FXは簡単なものではありません。
親権者の同意をもらうことができたとしても、しっかりリスク管理を徹底しながら取引に臨むようにしましょう。