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FXのゴールデンクロスとは?ゴールデンクロスを狙った取引方法

投稿日:2019年9月4日 更新日:

この記事の監修

株式会社インベストメントカレッジ 
吉田健吾

累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。

FXでは、為替が現在と比べて上がるか下がるかを予想して取引することで差益を得ます。

為替変動を予想する分析方法には、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析があります。

ゴールデンクロスも分析手法の1つですが、どのような分析手法なのでしょうか?

そこで今回は、FXのゴールデンクロスとはどんなものなのか、ゴールデンクロスを狙った取引方法について分かりやすく解説します

FXのゴールデンクロスとは

FXのゴールデンクロスとは

FXでは、現在の為替と比較して将来的に為替が上がるか下がるかを予想します。

ただ単に上がるか下がるかを予想するだけであれば、コインの裏表を当てるゲームと同様に勝率は50%です。

しかし、為替変動はトレーダーの取引で生じるものであるため、予想の精度を高く維持できれば勝率を50%以上に高めることが可能です。

予想制度を高める方法として、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析が挙げられます

それぞれどのような分析方法なのでしょうか?

それぞれの分析方法の特徴について詳しく見ていきましょう。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは、通貨を発行している国の経済情勢や世界情勢などから次にどのような為替変動が生じるかを予想する分析方法です。

例えば、GDP(国内総生産)や雇用統計などの結果から為替変動を予想することもファンダメンタルズ分析です。

アメリカのGDPや雇用統計が予想よりも良かった場合には、国の景気が良くなっていると判断されます。

そのため、米ドル円の通貨ペアの場合には、米ドルが買われることで円安・ドル高になります。

ファンダメンタルズ分析に関する情報は事前に公開されているものであるため、長期的な為替変動には影響を与えることはあってもサプライズな結果が発表されない限り短期的な為替変動には影響を与えません

しかし、為替変動に影響を与えることには変わりはないため、取引する通貨に関する経済指標などはしっかり確認しておくことが重要と言えるでしょう。

テクニカル分析

テクニカル分析とは、為替変動の推移をグラフ化したチャートから次に生じる為替変動を予想する分析方法です。

しかし、テクニカル分析と一口に言っても100種類以上あるため、全てを覚えることは困難です。

代表的なテクニカル分析には以下のようなものがあります。

  • ローソク足
  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • RSI
  • MACD

ゴールデンクロスはテクニカル分析における移動平均線の1つです。

ゴールデンクロスを理解するには、まず移動平均線がどのようなものか理解する必要があります。

移動平均線を理解しよう

移動平均線を理解しよう

移動平均線とは、一定期間における平均価格を算出して、それらを線で結んだものです。

例えば、5日移動平均線とは、5日分の平均価格を算出して、それらを線で結んでいます。

平均価格を使用すれば、どれだけ日中に大きな為替変動が生じても、惑わされることなくトレンドを判断することが可能です。

仮に米ドルの価格が1ドル100円の時に5日平均線が90円、25日平均線が110円だったとします。

そのような状況では、過去5日間に取引した人はプラスですが、そのよりも前に取引した人はマイナスです。

マイナスの人たちは、110円に達した時点で売却したいという考えに至るため、110円以上では売りに達する可能性が高いと言えます。

このように、移動平均線では投資家がどんな心理状態にいるか分かるため、変動予想には重要な要素の1つと言えます。

移動平均線からは現在の為替相場がどんな状況にあるのか判断することが可能です。

判断材料となるのは、ゴールデンクロスとデッドクロスです。

それぞれどのようなものなのか詳しく見ていきましょう。

ゴールデンクロスとは

ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線と長期の移動平均線を比べた時に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けた状況です。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けるということから、短期的には購入している人が多いということが分かります。

短期的には購入している人が多いということは、強い買い相場に転じているということが予想されるため、上昇トレンドにあると言えます。

一度出現したトレンドは、トレンドの終了が明確にならない限りは続きます

そのため、ゴールデンクロスが出現した場合には上昇トレンドに合わせて買いでエントリーするのが一般的です。

デッドクロスとは

デッドクロスとは、ゴールデンクロスの反対で、短期の移動平均線と長期の移動平均線を比較した時に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けた状況です。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けるということから、短期的に売却している人が多いということが分かります。

短期的には売却している人が多いということは、強い売り相場に転じているということが予想されるため、下降トレンドにあると言えます。

ゴールデンクロスの場合と同様、一度出現したトレンドは長く続くことから、デッドクロスが出現した場合には下落トレンドに合わせて売りでエントリーするのが一般的です。

ゴールデンクロスのだましに注意

ゴールデンクロスのだましに注意

「移動平均線を見てゴールデンクロスを確認できたタイミングで買いでエントリーすれば必ず勝てるのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?

ゴールデンクロスが出現しても、必ず上昇トレンドに転じるとは限りません。

その理由は、あまりにも有名なので投機筋に狙われるためです。

ゴールデンクロスが出現したことで買いでエントリーした人が多くても、資金力が豊富な投機筋が売り仕掛けをすると、ロスカットが続いて下降トレンドに転じる場合があります。

また、ゴールデンクロスが出現しても投機筋が売り仕掛けをしてデッドクロスに変われば、今度は下降トレンドに転じます。

このように、ゴールデンクロスにはだましが存在するため、本当に上昇トレンドなのかを他の分析手法などと組み合わせながら判断することが重要です。

他にゴールデンクロスの注意点はあるのでしょうか?

レンジ相場ではゴールデンクロスのだましが多い

トレンド相場の場合には、ゴールデンクロスを基準にした取引の成功率が高いと言えます。

しかし、レンジ相場の場合には、ゴールデンクロスとデッドクロスが頻繁に生じるため、だましが多くなるので注意が必要です。

そのため、FXの取引でゴールデンクロスを利用する際には、レンジ相場ではなくトレンド相場で利用した方が良いと言えます。

投機筋の売り仕掛けに注意するだけでなく、どんな相場環境にあるのか確認することも重要と言えるでしょう。

まとめ

まとめ

移動平均線の中には、ゴールデンクロスと呼ばれる上昇トレンドに入ったことを示唆するシグナルがありますが、完璧ではありません。

あまりにも有名であることから、投機筋に狙われて売り仕掛けに合いやすいというデメリットがあります。

また、レンジ相場では、ゴールデンクロスのだましが生じやすいというデメリットもあります。

そのため、FXでゴールデンクロスを活用する際は、トレンド相場に絞る・他の分析手法も活用するなど、うまく使いこなすことが重要と言えるでしょう。

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