株式会社インベストメントカレッジ
吉田健吾
累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。
FXは土日を除いて24時間取引できるだけでなく、レバレッジを効かせることで自己資金が少ない場合でも始められます。
そのため、自己資金が少なく時間に比較的余裕がある主婦も手軽に始められるように感じるでしょう。
しかし、知識や経験が少ないFX初心者の主婦でもFXはできるのでしょうか?
そこで今回は、FX初心者の主婦でも問題なく始められるのか、またFXに取り組む場合にはどのようなスケジュールになるのかについて解説します。
Contents
FX初心者の主婦でも大丈夫
日中働いているサラリーマンがFXの取引をするには、仕事が終わって帰ってきてからしかゆっくりと時間を確保できません。
少ないチャンスを狙って取引するしかないため、利益をなかなか出せない人も多くいます。
一方主婦は、家族の食事の準備や買い物・洗濯・掃除といった家事の時間を除いて時間に余裕があるため、ゆっくりチャートを見ながら戦略を練ることが可能です。
兼業でFXをしている人よりも取引しやすい環境が整っているため、なかには旦那の稼ぎ以上の利益を出している主婦もいます。
しかし、FX初心者の主婦がいきなりFXを始めても何をどうすればいいか分からないため、まずはFXに関する知識を身に付けて経験を積んでいくことが重要です。
しっかりと土台を固めれば、初心者でも安定した利益を得られるようになるでしょう。
FXをしている主婦の1日のスケジュール
FXがいくら主婦にとって取引しやすい環境が整っていると言っても、家事と両立しながら取引をしなければなりません。
FX初心者の主婦に多いのが、家事とFXを両立したくてもうまくできず、どちらか一方に偏ることです。
そうした事態を防ぐためには、スケジュール管理を徹底することが重要です。
FXをしている主婦の1日のスケジュールを見ていきましょう。
- 6:00起床
- 6:00~8:00朝食の準備・家族の見送り
- 8:00~9:00家事
- 9:00~15:00デイトレ・掃除・洗濯
- 15:00~18:00買い物・夕食の準備
- 18:00~22:00家族とのひととき
- 22:00~24:00デイトレ・入浴
- 24:00就寝
上記のFXをしている主婦の1日のスケジュールを見てみると、うまく家事の中に取引する時間を組み込んでいることが分かります。
ポイントとなるのは、9:00の日本時間、16:00の欧州時間、22:00の米国時間です。
9:00の日本時間は比較的変動が穏やかであるため、初心者でも取引しやすいという特徴があります。
その後は16:00の欧州時間で動きが活発になり、22:00の米国時間が最も取引が盛んになります。
どの時間に取引するかは人それぞれですが、日中の時間を有効に使いやすい主婦の立場を考えると、9:00~15:00に取引を組み込んで夜はゆっくり過ごすのが理想と言えるでしょう。
FX初心者の主婦の5つの注意点
FXに関する知識や経験の少ない初心者の主婦が、いきなり取引を始めるのはリスクが高いと言えます。
「上がるか下がるか予想するだけでしょ?」と思った人もいるかもしれませんが、それでは投資ではなく投機となり、リスクをより高めるだけので注意が必要です。
では、どうすればリスクをうまく抑えられるのでしょうか?
FX初心者の主婦がFXを始める際の注意点は以下の5つです。
- まずはデモトレードから始める
- 必要以上の資金を投入しない
- レバレッジを低く設定する
- マイナー通貨には投資しない
- 無駄なポジションを持たない
それぞれの注意点について見ていきましょう。
まずはデモトレードから始める
注意点の1つ目は、まずはデモトレードから始めることです。
いきなりFX初心者の主婦がFXトレードを始めても、簡単には利益が出せるものではありません。
FXで安定した利益を得るには、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析といった、どんな変動が生じるのかを当てるための知識を身に付ける必要があります。
特にテクニカル分析は、スキャルピングやデイトレードなど短期間の取引では必要になる知識です。
しかし、テクニカル分析には数多くの種類があるため、それらを使いこなすには時間がかかります。
実際にトレードをしながらテクニカル分析の経験を積んでも、そこで損失が生じて資金を失っては意味がありません。
FX初心者の主婦は、損失を気にせずに済むデモトレードから始めて、徐々に慣れていくことが重要と言えるでしょう。
必要以上の資金を投入しない
注意点の2つ目は、必要以上の資金を投入しないことです。
パートなどで得た収入の中から自由に使える範囲内で運用している場合には問題ありません。
しかし、旦那の収入を管理し、その一部を運用に回そうとしている場合には注意が必要です。
FX初心者の主婦が陥りやすい失敗には、旦那に黙って生活費に手を付けた結果、損失が生じてしまい、損失を取り返すためにさらに生活費に手を付けるといった悪循環に陥ってしまうケースが挙げられます。
生活費の一部を運用する時は家族で話し合い、負けても問題のない運用額に留めておく、負けてもそれ以上の資金を投入しないなど、あらかじめルールを決めておくことが重要と言えるでしょう。
レバレッジを低く設定する
注意点の3つ目は、レバレッジを低く設定することです。
運用できる資金が少ない場合には、「レバレッジを高く設定して少しでも効率良くお金を増やしたい」と思いがちです。
しかし、レバレッジを高く設定すると、効率良くお金を増やせる一方で、リスクに対する許容範囲が小さくなるので注意が必要です。
例えば、ロスカット基準が証拠金50%未満の口座で1ドル100円の通貨を1万通貨買った場合に、ロスカットが適用される基準は以下のようになります。
- レバレッジ25倍:98円
- レバレッジ10倍:95円
- レバレッジ5倍:90円
取引量が多いメジャー通貨の場合には、1日に1円以上の変動が生じる可能性は低いため、レバレッジ25倍でもロスカットになるケースは少ないと言えます。
しかし、リスクの許容範囲が小さいことに変わりはないため、万が一急な変動が生じた場合のことを想定すると、初心者のうちはレバレッジを低くした方が無難と言えるでしょう。
マイナー通貨には投資しない
注意点の4つ目は、マイナー通貨には投資しないことです。
ユーロ/米ドルや米ドル/円は取引量の多いメジャー通貨ですが、ランド/円やリラ/円は取引量の少ないマイナー通貨です。
取引量の多いメジャー通貨は、板に注文が多く並んでいるため、比較的安定した変動が生じやすいと言えます。
一方、マイナー通貨は、板に並んでいる注文が少なく、発行している国家の経済情勢が不安定であるため、為替変動も不安定になりやすいと言えます。
FX初心者の主婦の中には、高スワップポイントを狙ったマイナー通貨の取引に興味がある人もいるかもしれません。
しかし、損失を被るリスクがかなり高くなるため、メジャー通貨に絞った方が良いと言えるでしょう。
無駄なポジションを持たない
注意点の5つ目は、無駄なポジションを持たないことです。
FX初心者の主婦の中には、FXに費やす時間に余裕があるため、「毎日少しでも利益を得たい」と取引するポイントを必死に探す人もいます。
しかし、FXで安定した利益を得ている人は毎日取引しているのではなく、確実に勝てるタイミングだけに絞って取引しているのが一般的です。
無駄にポジションを持とうとすると、エントリーポイントを間違って無駄な損切りをする可能性が高くなります。
そのため、「1,000円の利益を毎日出す」という目標を掲げている場合は、「5,000円の利益を出すタイミングを5日に1回探す」など、無駄なポジションを持たないようにすることも重要と言えるでしょう。
まとめ
FXは土日を除いて24時間取引できるだけではなく、レバレッジを効かせることで少額から運用できるため、主婦にとって比較的取引しやすい環境が整っていると言えます。
しかし、主婦の中でもこれからFXを始める初心者の場合には、何も知らずに取引してもリスクが高いだけなので、知識や経験を身に付けなければなりません。
主婦が生活費に手を出してしまい、借金を背負ってしまったというケースもあるため、必要以上の資金を投入しない・レバレッジを低く設定するなど、リスク管理を徹底しながらFXに取り組むようにしましょう。