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FXのトレンド相場とは?FXのトレンド相場の仕組みを徹底解説

投稿日:2019年2月3日 更新日:

この記事の監修

株式会社インベストメントカレッジ 
吉田健吾

累計12万5000人以上の個人投資家が学ぶ投資スクール「Daily Wealth」の運営責任者。講師には、カリスマFXトレーダーの維新の介を始め、毎年億を稼ぐプロトレーダー、不動産投資歴19年の元祖サラリーマン大家、FX・株・先物・不動産投資、ベンチャーキャピタルなど幅広く精通する大分の投資家など、一流のトレーダー・投資家がいる。

FXの取引を行っている人の中には、一定の間隔で上下に為替が変動しているのにあわせて取引を行っていたところ、ある時期からどちらか一方に変動が偏って、損をしたという人も多いのではないでしょうか?

FXで成功するには、2種類ある相場の違いを理解することが重要です。

そこで今回は、2種類の相場のうちの1つであるトレンド相場の仕組みについて詳しく解説していきます

FXの相場は主に2種類

FXの相場は主に2種類

FXの為替変動を見ていると、一定の間隔で細かく上下変動を繰り返していたり、どちらか一方に変動が偏っていたりします

為替変動は主にこの2種類のうちのどちらかであるため、相場をしっかりと判断できれば、安定して利益を積み重ねることができると言えるでしょう。

レンジ相場とは

上記の2種類の変動で、一定の間隔で細かく上下変動を繰り返している方をレンジ相場と呼びます

レンジ相場は、特に相場を大きく動かすような材料がない平常な状態で発生します。

FXの為替変動の約8割がレンジ相場であると言われています。

レンジ相場では為替変動の底と天井が比較的明確です。

そのため、底と天井の判断を間違いさえしなければ安定した利益を積み重ねることができるでしょう。

トレンド相場とは

上記の2種類の変動で、どちらか一方に変動が偏っている方をトレンド相場と呼びます

トレンド相場は、特に相場を大きく動かすような材料が発生した場合に発生します。

頻繁に発生するものではなく、為替変動の約2割がトレンド相場であると言われています。

トレンド相場では発生しているトレンドにしっかりと合わせて取引を行うことが重要です。

ポイント

レンジ相場のように底と天井を判断する必要がないため、初心者でも取引を行いやすいと言えるでしょう。

トレンド相場はファンダメンタルが影響

トレンド相場はファンダメンタルが影響

特に相場を大きく動かすような材料が発生した場合にトレンド相場になりますが、相場を大きく動かすような材料とはどのようなものなのでしょうか?

相場を大きく動かすような材料とはファンダメンタルのことです。

ファンダメンタルとは、発行している国の政策金利や経済指標、要人発言、地政学的リスクなどです。

基本的に発行している国の信頼度が高くなる(需要が高くなる)と通貨の価格が上昇して、逆に信頼度が低くなる(重要が低くなる)と通貨の価格が下落します。

これまでは「有事の際のドル買い」という言葉の通り、地政学的リスクが高まった場合には米ドルが買われて価格が上昇しました。

しかし、同時多発テロが発生してからは、米ドルが売られて価格が下落するようになっているため注意しましょう

トレンド相場を判断するポイント

トレンド相場を判断するポイント

FXの為替変動のうち約2割しかないトレンド相場を活かしていくには、相場のトレンドが上昇トレンドなのか下降トレンドなのかをしっかりと判断することが重要です。

トレンドを判断する方法はローソク足から判断する方法と移動平均線から判断する方法の2種類あります。

それぞれの方法について見ていきましょう。

ローソク足から判断する

ローソク足とは、一定期間の始値と終値、安値と高値を表しているものです。

ローソク足の進んでいる方向を見ることで、上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを判断することができます。

始値と終値、安値と高値に差がある場合にはヒゲというものが出来上がります。

このヒゲが全くなく、始値から終値まで上昇し続けた場合のローソク足は大陽線と呼ばれる強い上昇トレンドです。

その逆で、始値から終値まで下降し続けた場合のローソク足は大陰線と呼ばれる強い下降トレンドです。

下ヒゲだけがあるローソク足は下影陽線で上昇トレンド、上ヒゲだけがあるローソク足は上影陰線で下落トレンド、始値と終値に差がなく上下に長いヒゲがあるローソク足は十字線でトレンドの拮抗状態をそれぞれ表します。

ポイント

ローソク足の状態を比較することで、どのようなトレンド状態にあるのか判断できるため、安定した取引を行いやすくなるでしょう。

移動平均線から判断する

ローソク足にはいろんな情報が盛り込まれているため、FXの初心者がローソク足をパッと見ただけでは上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを判断するのは難しいと言えます。

そこで登場するのが移動平均線から判断するという方法です。

例えば、25日平均線、15日平均線、5日平均線というそれぞれ長期・中期・短期の変動の状態を表している移動平均線に1時間足のローソク足を比較します。

ローソク足が25日平均線にあって、それ以外の平均線も全て上昇している場合は強い上昇トレンド

ローソク足が25日平均線の上に位置していて、25日平均線は上昇していて15日平均線と5日平均線が上下している場合には緩い上昇トレンドと判断できます。

ポイント

逆に、ローソク足が25日平均線の下に位置しているような場合は下降トレンドにあるなど、移動平均線とローソク足を組み合わせることで、より正確なトレンドの判断が可能になると言えるでしょう。

トレンド相場が終了するポイント

トレンド相場が終了するポイント

トレンド相場は為替変動の約2割しかないため、トレンド相場が終了する時を見逃さないことが重要です。

トレンド相場が終了するタイミングは、チャートの安値を結んだ直線からチャートがはみ出た時です。

安値同士を結んだ直線をトレンドラインと呼びますが、この直線が複数本ある場合には、1本はみ出た程度では一時的な変動である可能性があります。

しかし、複数本はみ出た場合や全てはみ出た場合は、トレンドが終了したと判断できるため、トレンド相場に合わせた取引方法から異なる取引方法に切り替える必要があると言えるでしょう。

トレンドに合わせた取引手法

トレンドに合わせた取引手法

トレンドは大きく上昇トレンドと下降トレンドに分類されますが、それぞれのトレンドに合わせた取引手法を覚えておく必要があります。

トレンド相場で使用する主な取引方法は以下の2つです

  • 押し目買い(戻り売り)
  • ブレイクアウト

それぞれの取引方法について見ていきましょう。

押し目買い(戻り売り)

押し目買いとは、上昇トレンドが継続している時に、利益確定売りなどで一時的に下落するタイミングを狙って取引を行う手法です。

戻り売りとは、下降トレンドが継続している時に、押し目買いなどで一時的に上昇するタイミングを狙って取引を行う手法です。

どちらもトレンドは継続した状況で取引を行うため、初心者でも成功しやすい取引手法と言えるでしょう。

ブレイクアウト

ブレイクアウトとは、レンジ相場からトレンド相場に切り替わるタイミングを狙った取引方法です。

レンジ相場の安値を突き抜けた時に下降トレンド、高値を突き抜けた時に上昇トレンドと判断して、それぞれのトレンドに合わせて取引を行います。

注意ポイント

トレンド相場に切り替わった初期の段階から流れに乗ることができるため、大きな利益が期待できますが、一時的に突き抜けただけで再びレンジ相場に戻る可能性があるので注意しましょう。

まとめ

まとめ

FXの為替変動は大きくレンジ相場とトレンド相場の2種類に分類されますが、底と天井の判断が難しいレンジ相場と比べると、トレンドに合わせて取引を行うだけでいいトレンド相場は、FXの初心者でも取引を行いやすい相場と言えます

上昇トレンドや下降トレンドが続いている間は問題ありませんが、それぞれのトレンドが切り替わるタイミングには大きな利益確定の動きが見られます。

上昇トレンドから一気に下降トレンドに切り替わることもあるため、しっかりとトレンド相場の見極めを行うようにしましょう。

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